「公務員になる時に、ある程度の残業は覚悟していたけど、想像以上に激務だった。」
「これまでは比較的残業の少ない部署だったけど、異動で激務の部署に><」
「上司の機嫌がころころ変わり、資料作成に膨大な時間が!?結果として残業がとんでもないことに!!」
公務員の仕事は定時で帰れる部署もあれば、毎日夜中まで仕事をする部署もあり、格差が激しいですよね。
今いる部署があまりにも激務で、身体的にも精神的にもぼろぼろになっている方もいるかもしません。
そして激務が理由で退職を考えている人も中にはいるかもしれませんね。
今回は、今の部署が激務でつらい方への記事です。
激務で疲れていると自分自身で判断ができなくなることも多いと思います。
僕自身は他の道に進むことが、公務員を続けるよりも自分の人生にプラスになるかと思い公務員を退職しました。
当時の自分と同じように悩んでいるかたに、今回の記事が少しでもプラスになると幸いです。
公務員を辞めたくなる理由は!?
激務が理由で公務員を辞めたくなっている方もいるかもしれませんが、そもそも公務員を辞めたくなるのはどのような理由からでしょうか。
世間一般では一度公務員になると辞めないものと考えられがちですが、公務員を続けることがかなり苦痛な方は多いと思います。
自分自身の体験も踏まえて、公務員を辞めたくなる理由を考えてみました。
激務で体力が持たない
今回の主題でもありますが、公務員を辞めたい1つめの理由はあまりにも激務であることです。
- 毎月の残業時間が100時間超え
- 休日出勤はざら、1ヶ月休みがないことも
- 夜間に緊急連絡、睡眠中に起こされることもしばしば
などなど、激務の状況にもいろいろとあると思います。
一定期間だけ残業が多い場合はなんとか乗り切れるかもしれませんが、終わりが見えない状況で残業が多い場合はかなり精神的にもつらくなると思います。
また、残業や休日出勤が多い場合に最悪なのが、時間外手当がまったくでないこと。
対価があればつらい仕事を耐える理由にもなるかもしれませんが、サービス残業ばかりだと何のために一生懸命働いているのかわからなくなりますよね。
過去の回想
上司のA課長:○○君、この案件はこっちの方向でいくから、それにあわせて決裁文書を作って ね。
自分 :わかりました。
B係長、自分:例の案件の説明です。
指示された内容にあわせて資料を作成したので、確認をお願いします。
A課長 :う~ん、資料のこの部分はB案がいいと思う。
B係長、自分:そこはA課長が主張されたとおりに修正したのですが。
B係長 :そもそも、我々は最初からB案でいこうと説明していましたが。。。
A課長 :そうだっけ?ま、気が変わったからB案でいこう。
資料の修正よろしく。
俺は用事があるから、かえるけど、明日の午前中には部長に説明するから、それま
でには修正しといて。
B係長、自分:また残業か。。。
指示を変えるなら早めに変えてくれると、効率化できるのに。
職場の人間関係がつらい
公務員を辞めたくなる理由で上位の理由だと思います。
- 責任は部下に押しつけるのに、手柄だけは得ようとする上司
- 仕事はしないのに、他人の仕事には文句をつけるおじさん
- 根本的に社会人として問題があるようにしか見えない同僚
などなど、公務員の人間関係は意外に難しいですよね。
公務員にしろ、一般の企業にしろいろいろな人がいるのでどの職場でも人間関係の問題は発生すると思います。
ただ、公務員の場合は一度採用されると仕事をしなくてもクビにはならないため、一般の企業よりも人間関係での問題は発生しやすいかもしれません。
公務員の仕事にやりがいを感じない
若い人(20代、30代前半)が辞める大きな理由はこれかもしれません。
仕事が大変でも、自分の仕事が誰かの役に立っている実感があれば頑張れるかもしません。
ですが、本当にする必要があるか分からない作業の連絡に、仕事をすることの意味を見いだせなくなる人は意外に多いと思います。
僕の体験
僕は国家公務員として4年ほど勤務した後、市役所に転職しました。
基本的に給与などの福利厚生は、市役所が優遇されている(以外に公務員関係者以外は国家公務員の方が給料が高いと思っているようですが)と思います。
ですが、無意味と感じる仕事も国よりも市役所の方が多いと感じました。
特に、資料作成などは使わない資料の作成にも膨大な時間をかけることもあり、その時間を有意義に使えないかいつも考えてしまいました。
どうしても自分の仕事が何かの役にたっていたり、結果が目に見えないとやる気が続かないものなんだなと感じた覚えがあります。
責任が大きすぎる
最初の激務と少し重なりますが、責任が大きすぎて気持ちが休まらない場合もあります。
施設管理(大規模施設)や大規模なイベントの主催を担当すると、土日も仕事をしたり、家にいる時や夜中でも電話があることがあります。
寝ている最中に電話がなることが重なると、なかなか精神的に休まりませんよね。
自分自身のみが特定の事業を把握している場合など、たくさんの人をまきこむことの実質的な責任を自分が負わなければならないこともあります。
責任感が強い人ほど疲れてしまい、結果として仕事を辞めたくなるかもしれません。
給料が低い(がんばっても給料に反映されない)
給料に不満を感じて辞めたくなる人もいるかもしれません。
ご存知の通り公務員の初任給はあまり高くありません(国家公務員一般職の場合、採用時は18万円程度)。また、基本的に年功序列の賃金体系のため、20代、30代の場合は納得のいく給料をもらえる人は少ないと思います。
仕事があまり忙しくない部署で働いている場合は、アフター5も楽しめて、身分も安定しているので給料への不満は少ないかもしれません。
しかし、同期よりも残業が多い部署やプレッシャーのかかる仕事をまかされている場合は、同期よりも仕事をしても給料はかわらないことにがっくりする人もいるでしょう。
努力を認めて欲しくて、実力が給料に反映する民間企業へ転職したいと思う人も中にはいるかもしれません。
スキルが身に付かない
先ほどのやりがいと少し重なるかもしれませんが、公務員の仕事はその部署だけで必要な知識、スキルがあるため、長期的なスキルが身につかないことを不安に退職を考える人もいるかもしれません。
特に若い人の場合、将来的に自分が今している仕事があるかわからず、年齢を重ねてから新しい仕事をしなければならないかもと不安になるかもしれません。
また、自治体の場合は3年程度でそれまでとまったく異なる分野の仕事に就くこともあります。
若いうちは新しいことにもチャレンジできますが、年齢を重ねると抵抗を感じるようになるかもしれません。
激務な職場で続かないと感じた場合は?
公務員を辞めたくなる主な理由について紹介しました。
僕自身の体験からすると、人間関係や責任が重い仕事が続き、疲れてしまい退職する人が多いのではないかという感じがします。
では、そもそもの本題である激務な職場に配属されて、公務員を辞めたくなったらどうすればいいでしょうか。
激務だけが辞める理由の場合は退職する必要はない!?
ここから過去の自分を振り返って、僕自身の個人的な意見になります。
最終的な判断は人それぞれですので、あくまでも参考にしてください。
結論として、激務だけが辞める理由なら、僕は公務員を辞める必要はないかと思います。
その理由としては、
- 公務員の場合、異動などで激務でない仕事を担当できる可能性がある
- 人員補充をしてもらい、負担を軽減してもらうことができる(人員補充をかたくなに認めないところもあります)
- 30代を超えると同じ公務員への転職以外(民間企業への転職など)、転職のハードルがあがる
- 転職できたとしても給料がさがる可能性が高い
ことなどから、退職をはじめの選択肢に入れなくてもいいのではないかと思います。
ただし、所属している省庁や自治体の全ての職場が激務な場合は、他の公務員への転職などを考えないと逃げ場がない可能性があります。
病気休暇や異動を願いでる
激務な職場に配属され、自分が耐えきれないと思った場合は、休暇をとったり、他の部署への異動で問題は解決できると思います。
人事評価に影響がでるから嫌と思うかもしれませんが、無理をして働いて体を壊すより100倍マシです。
また、自分の後任が大変な思いをすると感じて、仕事をがんばり続ける人もいるかもしれません。
ですが、公務員の場合は自分がいなくても代わりの誰かが必ずいます。
そして、組織としてもそこまで仕事が大変ならばと増員をしてくれるかもしれません。
自分自身で効率化をはかっても体や気持ちが仕事量に耐えられない場合は、素直にギブアップしましょう。
誰かに迷惑をかけたと後悔するなら、別の職場で成長して、将来組織に還元すればいい話しです。
人員補充を要求してみる
激務の職場は、仕事量に対して人手が不足している場合が多いです(一部、きちがいな上司がいることにより無駄な作業が大量に発生している可能性もありますが)。
時期にもよりますが、人事配置を要求する時期に重なる場合は仕事量に見合った人員を要求してみることをオススメします(正直、要求が通ることはあまり多くはないと思いますが><)。
激務が理由だけでなく、やりがい等も理由になる場合は!?
公務員を辞めたい理由が激務だけであれば、辞める必要はないのではと提案しました。
しかし、やりがいやスキルが身につかないことなど、定年まで公務員を続けること自体に不安がある場合。
そのような場合は、専門性が身につく公務員への転職や、民間企業への転職も視野に入れ、公務員を辞める準備をはじめてもいいと思います。
まとめ
公務員を辞めたくなる瞬間は正直、ほとんどの公務員の方が通る道だと思います。
辞めたいならいっそのこと辞めてしまうのか、
せっかく公務員になったからには最後までがんばるのか。
人それぞれの決断があると思います。
公務員の世界から外にでて感じることは、きちんと仕事をしてくれる公務員の方は市民にとってもとても助かる存在だということです。
許認可の申請を行う時、よくわからない理由をつけて申請を滞らす公務員もいます。
質問を受けても適当な回答しかしない公務員もいます。
そのような公務員にあたるたびに、市民は無駄な時間を使う羽目になります。
公務員にお礼をいう人は少ないかもしれませんが、あなたの仕事で助かる人はたくさんいます。
公務員を続ける選択をした場合は、そのことをたまに思いだしてみるとやる気がでるかもしれません。