「給料の安定性を求めるなら公務員。」
「やりがいを求めるなら民間企業。」
就職活動中の大学生で、公務員と民間の選択で迷っている方も多いかもしれません。
これまで働いたことがないのに、自分の一生にかかわるかもしれない選択にはすごい悩みますよね。
僕が最初に就職活動をする際は、はじめから国家公務員になると決めていたので、民間企業との選択で迷うことはありませんでした。
ただ、民間企業の会社説明会に参加したり、面接も実際に受けたりはしました。
公務員の説明会は割とかたいものが多いですが、民間企業の説明会は話しがおもしろい人もいて、参加するだけでも楽しいですよね。
→就職先が決まるまではなかなか楽しめないかもしれませんが(汗)
今回は、国家公務員と地方公務員を経験して、今は民間企業で働く僕が、公務員と民間企業、どちらを選択するべきか、僕の勝手な持論を紹介します。
公務員か民間かっていわれると迷う、なんか2年後3年後にも決めきらんでいそー
— まな (@amt_c5) May 24, 2013
王道はやりたいことから選ぶべき
あまりいないかもしれませんが、将来自分がやりたいこと、なりたい自分が決まっているなら、将来像に一番近いルートを選択すべきです。
極論を言うと、お金がたくさん欲しいなら、好待遇な民間企業を選ぶべきです。
公務員の場合は、年功序列で給与体系が決まっているため、がんばってもめちゃくちゃ給料があがることはありません。
公務員で1千万を超えるのは、霞ヶ関の官僚や50代以上の役職者です。
20、30代でそんな金額をもらえる人はいません。
若いうちから高給をえたい場合は、外資系や大手商社への就職を目指すか、自分でビジネスをはじめることが最短の近道だと思います。
基本ルートは民間→公務員
やりたいことが定かで無く、民間企業と公務員で迷っている場合はどうでしょうか。
僕個人の意見としては、新卒で民間企業に就職し、あわなければ公務員への転職を考えるルートが最適だと思います。
理由①民間から公務員への転職の方が比較的楽
理由の1つ目としては、民間企業から公務員への転職は割と門戸が広いのですが、公務員から民間企業への転職は割と厳しい時があるからです。
20代までは問題ないと思いますが、30を過ぎて、公務員から民間企業への転職は即戦力を求められるため、転職のハードルが高くなります。
逆に役所では、民間のノウハウにより古い体質を変えたいと思っているところが多いため、民間企業からの転職ハードルが少し低くなります。
理由②ITスキルが身につきやすい
最近は働き方改革の影響で、どこの企業も新しいシステムの導入や、クラウドサービスの活用を進めています。
民間企業では法改正により、従業員の労働時間を削減しなければペナルティを受けるため、行政と比較すると必死に効率化を進めていきます。
行政ではどうしても何かをかえるために、関係部署の合意をとったり、予算制約があるため、改善を進めることが遅くなりがちな部分があります。
年齢を重ねるとどうしても経験に頼り、新しい何かを取り入れることが難しくなります。
30を超えて動きが速いところへ行くよりは、20代のうち社会の流れを感じることが将来のあなたにとってもメリットになると思います。
理由③民間企業から公務員の場合、経験年数が給料にも反映される
20代後半や30代の公務員が民間企業に転職する場合、転職先の民間企業ですぐに役立つスキルをもっていない場合、初任給に近い給料での転職になることが多々あります。
あまりお金にこだわらない人はいいのですが、20代後半以降の場合、家族を養うためにそれなりの収入が必要な方も多いと思います。
逆に民間企業から公務員へ転職する場合、働いた年数に応じて新卒の給料から上乗せされます。
5年働いていたら100%、5年分加算されるわけではありませんが、最低でも4年分ほどは上乗せされます。
生涯賃金で考えると、最初は民間企業で公務員に転職するルートの方が、逆ルートよりも働いた期間が無駄になりません。
まとめ
僕は他の記事でも紹介したとおり、国家公務員→地方公務員(政令市)→税理士法人と転職してきました。
国家公務員から地方公務員に転職した際は、国家公務員時代の勤務年数が給料にも加味されましたが、民間企業ではかなり給料がさがりました。
→公務員を続けることがかなり苦しかったので、後悔はしていません。
これから働きはじめるあなたには、働いた期間を無駄にして欲しくないので今回の記事を作成しました。
少しでも就職先を考えるときに役立てばうれしいです。